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"Title : 検察が検事の研修で導入すべきこと/前田恒彦元検事
"Cats : 検察
"Tags : 検察,言及予定
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記事
前田恒彦
2013年09月30日 07:00
検察が検事の研修で導入すべきこと
眠気を誘う幹部の講義や実務に疎い学者との討論、手垢のついた事例研究、役に立たない模擬裁判などに時間を割くのも結構だが、少しは逮捕勾留された被疑者の心情を身体で理解させるようなカリキュラムも導入すべきだ。
例えば、手錠と腰縄を付け、教官や他の研修員に囲まれて庁内地下と上階の執務室を往復することで、「猿回しの猿」のような物理的な身体拘束が被疑者の心理面にどのような影響を与えるのかを知る。
一晩でもいいから拘置所の独居房で過ごし、普段自分たちがルーティーンで行っている勾留請求の及ぼす影響を具体的に身体で知る。
また、取調べ室という密室で普段は被疑者を座らせている座り心地の悪い椅子に長く座り、教官扮する検事や事務官に囲まれ、その厳しい模擬取調べを受けることで、取り調べられる側の人間がどのように感じるかを知り、かつ、彼らから見える取調べ室内の情景を知ることも重要だ。
その際、教官扮する検事が突然激高してカッターナイフを取り出し、刃先を示すといったアドリブを入れてみるのもよいだろう。
引用:検察が検事の研修で導入すべきこと
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